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ホリスティックアロマセラピー・・・歴史編
アロマセラピーは・・・
アロマセラピーは、aroma(芳香)とtherapy(療法)を組み合わせた言葉で、植物の花や葉、茎、根、実、樹幹などから抽出した100%天然の香りを濃縮したエキス=揮発性の芳香性有機化合物である精油(エッセンシャルオイル)を様々な方法で用いる代替療法です。
自然の植物が持つ類まれなる力を、わたしたちの健康増進や宗教的な儀式に用いる方法は、古代より伝えられてきました。
古代エジプトでは植物の芳香物質を、医療や化粧に、またミイラなどの防腐処理に使用していました。たとえばミイラを作成するために用いられた『ミルラ(没薬)』は「ミイラ」の語源にもなりました。
ピラミッドからは精油を入れる壷も発見され、シダーウッドやサイプレスの精油が貿易で輸入をされていた記録も残っています。
古代ギリシアでは現代のアロマセラピーに通じるかのような、植物を使った医療の体系を作り上げていました。
ある花の香りが人々を刺激したり、リフレッシュしたり、眠りに誘うという事実にも気がついていましたし、花びらやハーブの香りを医療目的にも使用しました。
「医学の父」ヒポクラテスは薬用植物について造詣が深く、<ホリスティック>という人間を完全なる有機体とみなし、患者の症状だけではなく原因を究明し、食生活やからだの使い方を含めた全体的なアプローチの重要性を説いています。
モーリス・ガットフォセと同じく、アロマセラピーの父であると、わたしは考えています。
アラブ世界でも偉大な医師アウィケンア(イブン・シーナ)が、800種以上の植物の性質と人体に及ぼす効果を研究し、記録に残しました。
この植物のなかには、わたしたちが現在よく使用する、カモミールやラベンダー、ローズについても言及されています。
アウィケンナがアロマセラピーの歴史に残るのは、精油の蒸留法を完成させたこと。
古代の遺跡からも発見されている蒸留装置ですが、これを洗練した形に練り上げ、今の形にまで仕上げた功績はとても大きいと思います。
中世ヨーロッパでは、ハーブを使った虫よけのサシェやポマンダーを、主婦たちが手作りし、当時流行していたペストなどの感染症から身を守るために、ハーブを衣服にたきしめたり、病院の廊下にまいて燻らせたり、といったことが行われていました。
真偽のほどはわかりませんが、ラベンダー作りの農夫たちはペストなどにかかりにくかった、という話しも伝わっています。
このとき使用されたハーブは、実は現代では抗ウイルス作用、殺菌作用、消毒作用などが強力であると知られているものばかりです。
アジアや東洋でも歴史の始まりから植物が利用されています。
まずは中国。西暦前2000年以上も昔の「黄帝内経」のなかには植物を健康増進のために利用した記録が残されています。『本草綱目』という中国医学の古典には膨大な種類の植物を取り上げています。リコリスやウォールナット、オオバコ、モモなども使用されていました。
インドはアーユルヴェーダという5000年以上にわたって伝わる伝統医学があります。
「アーユス(いのちの」「ヴェーダ(科学)」を意味するこの伝統医学では主に予防医学と健康管理について膨大な研究と実践が行われてきました。
「ラサーヤナ」などの長寿をもたらす特別なハーブを初め、何千もの薬用植物の処方が記されています。アーユルヴェーダではハーブを取り入れることはいのちのエッセンスを取り入れることだと認識されていました。
サンダルウッドや安息香、ジンジャー、カルダモンなどは今日でもアロマセラピーでよく用いられています。
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