こどもの脳とマルトリートメント
- はやしひろこ
- 2021年10月15日
- 読了時間: 4分
更新日:2021年10月17日
先日受講した、福井大学こどものこころの発達研究センターの友田明美先生の大人の関わりとこどもの脳への影響に対するご講義。
『こどもの脳を傷つける親たち』などの著書でもマルトリートメント(避けたい関わり・不適切な養育)という視点で、こどもの脳を傷つける親の言動を、科学的に精力的に研究されていますが、数多くの脳の研究からこどもの心に向き合ってこられた友田先生の言葉と示される研究データの重みが、胸に刺さりました。
ACE(逆境的小児期体験(Adverse Childhood Experiences)研究でもマルトリートメントが健康や寿命に及ぼす影響は大きく、心疾患や慢性疾患、がんにかかるリスクは3倍、寿命が20年も低下する、と言われています。小児期初期あるいは胎内期での不適切な関わりは、こどもの神経発達の混乱を引き起こし、社会的・情緒的な障害、認知の障害を経て、心身の健康に生涯にわたって影響を与えます。
友田先生はマルトリートメントを「不適切な養育」「虐待」と受け止められてしまうと、親の心が一瞬で閉じられ、また「虐待」という言葉のイメージとの齟齬が返って、マルトリートメントが見過ごされてしまう要因になる、と考え、<マルトリートメント>を「子どもへの避けたい関わり」と定義されています。
そして、この「避けたい関わり」であるマルトリートメントは、子育てをしている親にとって、とりわけワンオペ育児であったり、発達に課題のある子どもを育てている親には、かなり厳しい、きつい内容です。
ワンオペ育児で、ユニークでマイペースなこどもたちの子育てをしていた私も、身に覚えのあることばかり。
愛情深く、いつも笑顔で、受容的な関わりをしたいと考えていても、睡眠不足や焦りや孤独感、疲労感が蓄積されていくと、どれだけ愛があったとしても、思うようにいかないこともしばしば。
タッチがあったから、乗り越えられたこともたくさんあります。
身体的な暴力はもちろんわかりやすいですが、子どもを一人でお留守番させることや、子どもの前で夫婦が口喧嘩をすることも、子どもの脳を変形させ、前頭前野を萎縮させ、扁桃体は変形し、兄弟間の比較発言で聴覚野の神経シナプスの変形により会話が入らない状態などが起こることも、16万人の子どものデータ解析からわかってきたそうです。
ここまでだと、ぐったり落ち込んでしまいます。
だって子育て中の養育者にとって、追い詰められた環境の中で、絶対ダメだと頭でわかっていても、どうしようもない孤立無援の状況で、本意ではない言葉や行動をしてしまう経験は必ずあると思うからです。
あのときの、あの言葉が!あの行動が、と思うと、気持ちが全部持っていかれてしまい、本当に必要な支援がとどきません。
センセーショナルな脳の損傷についてプラスが欲しい。
支援のプロセスの具体的な方法やマルトリートメントによる脳や心身の傷の回復の可能性があります。
愛着の再形成がキーとなります。
対人支援や子どものサポートを行う上で希望になります。
脳の可塑性についても、もっともっと研究がすすみ、例えば、愛着の再形成におけるタッチケア の可能性も研究が進むことを願います。
ここまでだと、ぐったり落ち込んでしまいます。
だって子育て中の養育者にとって、追い詰められた環境の中で、絶対ダメだと頭でわかっていても、どうしようもない孤立無援の状況で、本意ではない言葉や行動をしてしまう経験は必ずあると思うからです。
あのときの、あの言葉が!あの行動が、と思うと、気持ちが全部持っていかれてしまい、本当に必要な支援がとどきません。
センセーショナルな脳の損傷についてプラスが欲しい。
支援のプロセスの具体的な方法やマルトリートメントによる脳や心身の傷の回復の可能性があります。
愛着の再形成がキーとなります。
対人支援や子どものサポートを行う上で希望になります。
脳の可塑性についても、もっともっと研究がすすみ、例えば、愛着の再形成におけるタッチケア の可能性も研究が進むことを願います。
一生懸命がんばっているお母さん、お父さん、養育者を責めない伝え方、サポート体制、子育て中の方だけでなく、社会全体でこどもを育てていく仕組み作りに、もっと時間をかけていきたいと考える秋の夜長。
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