台風一過!
うちの子供たちも暴風警報で学校がお休みになり、
おまけのような休暇を楽しんでいたようです。
息子の部屋にいくと、
定期試験前というのに、
見慣れないプラモがいっぱい!楽しそう。
昨日は大雨のなか、中央公会堂で開催された
「子どものホスピス交流セミナー」に参加してきました。
台風が近づき大雨というのに満員の会場。
プログラムの最初には合唱団のみなさんが、日本の懐かしい歌を
歌ってくださいました。
「こどものホスピス」が
日本には1つもないことを知っていましたか?
緩和ケアや病院ではアロマセラピーがとても喜ばれます。
病気や症状をお持ちの方だけでなく、
ご家族の方にも大きな慰めと喜びになる
かけがえのない時間をわたしも多くの方と共有してきました。
昨年、在宅で難治性の病気と向き合う女の子にアロマセラピーとタッチケアで
サポートをさせていただきました。
アロマセラピーやハンズオンヒーリングに伺うと、いつもとても喜んでくれました。
お薬をどれだけ使っても便秘が辛かったのに、
アロマセラピーのあとは、自分でトイレに行けたんです!
食卓に座って、お箸でご飯をたべたのです!
そんな奇跡のような嬉しい瞬間もありました。
それは奇跡というよりも、
24時間、つきっきりで寄り添うお母さんと
お父さんとお姉ちゃんと、なにより生きたいと最後の最後まで
希望を捨てずにがんばったRちゃんの力。
いつもいつも、奇跡のような人の生きる力に
驚きと感動があせることはありません。
お風呂に入る時間ももどかしく、トイレにも走っていき、
一日Rちゃんの側で見守るお母さんが
少しでも息をつける場所があれば・・
がんばってがんばって、今にも倒れそうな
お母さんにゆったりとアロマセラピーを
受けていただけたら・・・
いつも妹のお世話で疲れているお母さんをきづかう
優しいお姉ちゃんが、
おもいっきりわがままを言えて、甘えられる場所があれば・・
Rちゃんが「病気の子」ではなく
ひとりの小学生の「Rちゃん」として
笑ったり、ゲームをしたり、歌を歌える場所があれば・・。
最後のときを不安を抱かず、
医療的なサポートと心とスピリチュアルなケアを
同時に受けられ、
安心して暮らせる場所があれば・・・
亡くなった家族と、心行くまで
誰にも邪魔されずに過ごせる場所があれば・・。
そんな思いをいつもいつも抱いていました。
きっと日本中で今も、熱望している家族が
どれだけあるでしょう。
昨日のシンポジウムでは
イギリスの「ヘレン&ダグラスハウス」から
創設者と医師が来日され講演を行いました。
現在、イギリスには40を越える子供のホスピスが
運営されています。
誰もが「それは無理」と考えていたら
何もできない。
誰かが、「きっとできる!」と小さな一歩を
歩き始めることがすべての最初です。
設立から運営、寄付の集め方まで、
27年間の歩みは穏やかな道ではなかったでしょう。
実際にイギリスで子供のホスピスについて学んできた
大阪市立総合医療センターの多田羅医師の
明るい、歯切れの良い言葉が印象的でした。
多田羅先生が考える「こどものホスピス」のコンセプトは
「友として子供と家族をもてなす小児緩和ケアの専門集団」
医師はもちろん、看護師、介護士、
理学療法士、アロマセラピストなどが
チームを組んで、病院の1病棟ではない、
むしろ幼稚園のようなイメージのこどものホスピス
建設に向けて、さまざまな提起を行ってくださいました。
イギリスのこどものホスピスは寄付でまかなわれ、
医師の紹介状をもつこどもや家族が
年間に決められた日数を自由に利用できるシステム、
こどもも家族も金銭的な負担がありません。
寄付の文化が定着していない日本で
どのような運営ができるかが、大きな課題になるでしょう。
経済不況で、明日の生活も見えないこんな時期にこどものホスピスなんて無理!
と思うかもしれません。
でも大きな、楽しい夢をみんなで実現していくことは無理ではありません。
この世界に「絶対に不可能」なことなどないと信じて。
わたしにできることを心を込めてさせていただけるように
準備をしていきますね。
子供のホスピスが、日本でも当たり前の
風景になるその日に向ってエネルギーを送りましょう!
メイクアウイッシュ♪
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